オーストラリアで初の車購入。
車選びの基準や相場がわからない上、全て英語での手続きとなるため、不安に思う方も多いですよね?
さらに、オーストラリアでは10万キロ越えの走行距離を走っている車や年式の古い車でも日本の数倍の値段で取引されていることも多々あり、日本の基準が通じないことも。
そこで今回はオーストラリア在住4年間で数回、車の買い換え経験のある筆者が車の選び方や注意点、購入後の名義変更などの手続き方法まで解説をしていきます。
不要なトラブルに巻き込まれない為にも車を選びは非常に大切ですので、この記事をチェックリストとして活用いただき、快適なオーストラリア生活を愛車とともに満喫しましょう!
車はGumtreeや日豪プレス、Face Bookで探せる!
日本で中古車を個人売買した経験がある方は少ないかもしれませんが、オーストラリアでは中古車の個人売買が盛んに行われており、多くのワーホリは個人から車を購入します。
もちろん現地の中古車販売業者から車を購入する選択肢もありますが、予算が高くなりがちですし、業者から購入したから安心というわけでもないです。
ワーキングホリデーの期間中だけ壊れなければ良いという方はあまり予算を掛ける必要はないでしょう。
車の状態によりますが、2000~6000ドル程度を目安に状態の良い車を探すと良いです。
基本的に知人から譲ってもらったりGumtreeや日豪プレス、Face Bookのマーケットプレイスなどといったクラシファイドサイトから探します。
オーストラリアの車購入時の注意点
走行距離の確認
日本ではよく走行距離が「10万キロ」以内の車が良いとされています。
しかし、オーストラリアは土地が広大ですので、30万キロ、40万キロでも現役で走っている車が多いです。
走行距離が何キロ以上の車に注意をするというよりはきちんとメンテナンスをされてきているかに注意しましょう。
例えば10万キロ毎にタイミングベルトを交換しているか、1万キロ毎に定期点検をしているかなどです。
基本的にはメンテナンスノートに記載されていますので、確認させてもらう様にしましょう。
年式の確認
年式の古い車は金額が低くなるため、一見お得に思いますが、どうしてもダメージが蓄積されている可能性が高いです。
また、あまりに古い年式の場合は修理に必要なパーツがすでに販売されていないこともあり得ます。
一概には言えませんが、2000年以降の車を目安に検討するとよいでしょう。
事故歴・修復歴の確認
中古車を購入する際は事故歴・修復歴を必ず聞きましょう。
バンパーを軽くぶつけた、こすった程度の車であればほとんど問題ありませんが、車の骨格であるフレームが壊れたことがある車は修復されていても基本的には購入を控えたほうが無難でしょう。
REGOの有効期限、RWCを取得しているか
REGOとは日本でいう車検に当たります。
車によって金額が異なりますが、おおよそ半年で400ドル1年で800ドル程度と考えておけばいいでしょう。
RWCとは車両点検証明書の事になります。
該当の車が公道を安全に走れることを証明するものですが、実際のところは点検が甘かったりするので、100%信用するのは危険です。
QLD州では車の販売時に取得する必要があり、販売側が料金を負担することが多いですが、購入者が負担するように言われることもあります。
RWC未取得車の場合は、どちらが負担するかということは先に確認しておきましょう。
試乗は必ずさせてもらうこと
中古車を購入する際は必ず試乗をさせてもらいましょう。
見た目はきれいにしている車でも走行に不自由がないとは限りません。
また、走行に不自由がなくてもフロントのフレームが邪魔で運転しにくい、車両感覚がつかみにくいなど人それぞれの好みが分かれることもあります。
チェックしておきたい項目は下記になります。
ブレーキがしっかり効くか、異音がないか
ブレーキの故障は命にかかわります。
しっかり効いているか、異音がないか確認しておきましょう。
エアコンがしっかり作動するか
エアコンの修理は内容によっては500ドル以上かかる場合があります。
無駄な出費を避けるためにもクーラー、暖房両方効いているか確認しておきましょう。
ウインカー、ライト、ワイパー、など電気系統が正常に動くか
電気系統が動かないまま運転をしていると罰金を取られます。
修理費用はそこまで高くないものの、確認漏れが無いようにしましょう。
ガラス(特にフロント)にヒビは入っていないか
フロントガラスのひび割れは小さなものでも徐々に広がっていくことが多く、修理費用も高額になりがちです。
小さな傷だからと甘く見ない様にしましょう。
タイヤの溝が最低1.5mm以上あるか
タイヤの溝はグリップに影響します。
つるつるのタイヤを履いて運転をするのは非常に危険です。
また、溝の深さの他にもひび割れをスペアタイヤまで確認しておきましょう。
エンジンオイルの色
エンジンオイルが黒く変色していたり、ざらざらしている場合はエンジンオイルの交換が必要です。
おおよそ100ドル程度の交換費用がかかりますので、頭の隅に置いておきましょう。
各種シートの調整が出来るか
見落としがちな項目ですが、実は結構大事なことです。
運転席はもちろんですが、助手席、後部座席の調整が出来るか、シートベルトは使えるかの確認をしておきましょう。
オーストラリアで購入した車の名義変更の方法(QLD)
車を購入したら次は名義変更が必要です。
QLDでは下記書類を揃えてTransPortで手続きをします。
・vehicle registration transfer applocation(F3520)(Part Aのみ)
・new customer application(F3503)
・2か月以内/2000㎞以内に発行されたsafety certificate or certificate of inspection(RWC)
・現地の免許証+現地の銀行カード
または
日本の運転免許証+nattiによる翻訳書+現地の住所を証明できる書類
nattiによる翻訳書もしくは現地の運転免許証をお持ちでない方は下記ページをご参照ください。
英語が話せなくても上記書類を持って、TransPortでtransfer name の項目で発券して待っていれば受付の方がしてくれるので問題ないです。
自賠責保険に当たるCTPという強制保険があり、そちらの会社をどこにするかくらいは聞かれるかも知れません。
この2つの書類はTransPortに置いてありますのでプリントアウト出来ない場合はTransPortでもらいましょう。
オーストラリアの自動車保険については下記の記事で詳しく紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。