オーストラリアにワーキングホリデーや留学、旅行などで訪れる際に移動手段として候補になる、レンタカーや交通公共機関。
オーストラリアでは公共交通機関が非常に発達しているので、短い期間の滞在であれば車の購入は必要ないでしょう。
しかし、ワーキングホリデーや留学でオーストラリアに長い期間滞在するのであれば、自身の車があった方が格段に便利です。
車を運転するには当然、運転免許証が必要になりますが、英語に自信のない方にとって手続きは難しいもの。
そこで今回は、オーストラリア在住歴4年の筆者がQLDの運転免許の取得方法や手数料・必要書類などを解説していきたいと思います。
この記事を読めばQLDの運転免許証の取得までの流れがスムーズになり、悩むことなく変更することが出来ます。
オーストラリアで運転する方法3つ
国際運転免許証(3ヶ月まで)
クイーンズランドではオーストラリアに到着後3ヶ月以内であれば国際運転免許証で運転が可能です。
国際免許証の有効期限が残っていても、オーストラリア(QLD)到着後3ヶ月を超えて運転することはできませんのでご注意を。
- 指定警察署
- 運転免許試験場
- 運転免許更新センター
下記必要書類を揃えて受付窓口(運転免許試験場等)に行けば3000円程度で即日発行ができるため、3ヶ月以内の短期滞在を予定している方で、オーストラリアで運転したいという方にはうってつけです。
- 運転免許証
- パスポート原本もしくは渡航を証明出来る書(留学証明書、eチケットなど)
- 写真1枚(縦4.5㎝×横3.5㎝半年以内に撮影されたもの。パスポート用と同じサイズ。)
日本の運転免許証+自動車運転免許証抜粋証明
こちらの方法は3ヶ月以上オーストラリアに滞在する予定の方にお勧めの方法になります。
国際運転免許証に比べて若干費用は高くなるものの、日本の運転免許証と同期間の運転が可能です。
運転の際には日本の運転免許証+自動車運転免許証抜粋証明の両方を携帯する必要があります。
なお、日本の運転免許証+自動車運転免許証抜粋証明での運転はQLDで認められている方法であり、他の州での運転を検討している場合は他州でのルールを確認する必要があるためご注意ください。
自動車運転免許証抜粋証明は領事館(ブリスベン・ケアンズ)で発行するか、NAATI認定の翻訳者に依頼をする事で取得可能です。
領事館で手続き
領事館で手続きをする場合、必要書類を持って本人が窓口に出向いて申請をする必要があります。
発給までの所要日数は申請日の翌日から起算して3営業日後です。
必要書類は下記になります。
NATTI認定の翻訳者に依頼
領事館が近くにない場合はNATTI認定の翻訳者に運転免許証の翻訳をお願いする必要があります。
こちらのリンクを踏むと上記ページに飛びますので、「Select an option」からTranslator を選択、「Select language」からJapaneseを選択すると一覧が出てきます。
そこからさらに左上のFilter by 「location」 の項目でAustralia、Queenslandを選択すると14人の候補が出てきました。
あとはご自身に合った翻訳者に翻訳をお願いするという流れになります。
必要書類 | 申請方法 | 手数料 | 所要日数 | |
領事館 | ・申請書類 | 領事館の窓口 | $22 | 3営業日 |
・日本の免証 | ||||
・パスポート | ||||
NATTI翻訳 | 日本の免許証 | メールや電話 | $40~100 | 即日~1週間程度 |
NATTI認定の翻訳者は個人や会社により金額・所要日数などが異なるため、相見積もりを取ると良いでしょう。
クイーンズランド州の運転免許証
少々金額は高くなってしまいますが、クイーンズランド州の運転免許証を取得する方法です。
クイーンズランド州の運転免許証に変換してしまえば、日本の運転免許証もいりませんし、正式な身分証明として利用出来るため、パスポートを持ち歩く必要もなくなります。
また、オーストラリアの運転免許証を持っているとニュージーランドでも運転が出来るようになるので、ニュージーランドに行く予定がある方には特におすすめです。
オーストラリアの現地免許への切り替え方法
クイーンズランド州の運転免許証への切り替えは下記の手順で行います。
- ステップ1必要書類を準備
・パスポート
・自身の名前が「ローマ字表記」のデビットカードorクレジットカード
・銀行取引明細書(Bank Statement)
・日本の運転免許証
・自動車運転免許証抜粋証明 - ステップ2TransPortへ向かう
必要書類がそろったら、TransPortへ向かいます。
発券機が置いてありますので、番号札を発券し呼ばれるまで待ちましょう。
自分の番号が呼ばれたら、書類を提出→顔写真の撮影→支払いという流れになります。 - ステップ3運転免許証が自宅に届く
クイーンズランド州の運転免許証が届くまでは当日に発行される紙の免許書で運転することが出来ますので、大切に保管しておきましょう。
免許証は本人受け取りなどではなく普通にポストに突っ込まれているので、申請後は毎日ポストを確認した方がいいです。
オーストラリアで運転する前に知っておこう
任意保険への加入は必須
オーストラリアは右車線なので日本人にとって運転しやすい環境で強制保険(CTP)の補償も手厚く、任意保険には加入しない方が一定数います。
しかし、強制保険はあくまで対人の補償となり、他の車やものなどの事故は補償できません。
自身の車が安い車だとしても、事故を起こした相手の車が高級車だった場合、とても支払い出来ないような金額を請求されることは普通にありますので、任意保険への加入は必ずしましょう。
ラウンドアバウトの使い方
ラウンドアバウトとは環状交差点のことです。
オーストラリアのラウンドアバウトでは時計回りに一方通行で走行します。
よく右側からきている車を優先するといわれますが、本来は先にラウンドアバウトに差し掛かった車を優先します。
※この動画では車Aは車Bに道を譲る必要があります。
下に記載している参考記事の2つ目に様々なシチュエーションでのラウンドアバウトの使い方を動画で説明していますので運転する前に確認しておくと安心です。